阪神「地獄の13連戦×2」と大騒ぎ…MLBなら鼻で笑う軽々しさ
梅雨空が恨めしいだろう。
今季のプロ野球はコロナ禍により開幕が約3カ月遅れた。143試合が120試合に短縮されたものの、6連戦が続く日程になった。そこへもってきて、梅雨による連日の雨だ。阪神は雨天中止となった7、8日巨人戦(甲子園)が9月7日、10月5日の予備日に行われることになった。
よって、9月1日(ヤクルト)から13日(広島)、9月29日(中日)から10月11日(DeNA)まで、2度の13連戦が「発生」した。それをスポーツマスコミは「地獄の連戦」というが、メジャーリーグ(MLB)の過酷さに比べたらかわいいものだ。
MLBも今季は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開幕は7月23日まで大幅に遅れた。そのためシーズン162試合は60試合に短縮。通常は全米各地を転戦しているが、ア、ナ両リーグとも東、中、西の3地区制に分かれ、対戦は同地区同士に限定。移動の負担も軽減される。
しかしこれは、あくまで非常事態によるもの。例年はオールスターブレークを除く179日間で162試合を消化しなければならない。
スポーツライターの友成那智氏が言う。
「MLBはそもそもが過密日程なので中止にしたくない。雨が降れば何時間でも待つ。19時開始予定だった試合が23時から始まり、2度の中断を挟み、九回ゲームセットは早朝4時半だったこともある。これは極端な例ですが、深夜2時終了なんてことはザラにある」