大谷674日ぶり実戦マウンドは大荒れ “投げる”には課題山積
全米が注目する「ツーウエープレーヤー」が再スタートを切った。
今季、投打の二刀流への復帰を目指すエンゼルス・大谷翔平(26)が7日(日本時間8日)、本拠地エンゼルスタジアムで行われた特別ルールの紅白戦に登板。2018年9月2日のアストロズ戦以来、674日ぶりの実戦マウンドは3回(相当)を1安打、1失点、7四球。打者10人に対し、50球を投げたが大荒れだった。
約1年10か月ぶりの実戦登板を終えた大谷は「試合には打者で出たりしていたので、ちょっと人とは違う。(投手復帰まで)長いなとも思わなかった。(紅白戦は)独特というか、試合の感じがちょっと違う」と、振り返った。制球に苦しんだことは「ブルペンと全然違うかなというのも感じるし、味方に投げるのもまたあまり経験がないので、そのへんも違いがある」と説明した。
■球速には強いこだわりが
大谷と同じ靱帯を修復するトミー・ジョン(TJ)手術を経験した投手の多くは再発を恐れ、リハビリ段階で肩、肘への負担を軽減する投球フォームを模索する。大谷も当然、意識しており、4日の会見では「(フォームを)よりシンプルにしたいなっていうのはずっと思っていた。それが試合のレベルでできなくなったりするので」と言っていた。手術後のリハビリで股関節の機能改善や体幹、下半身強化を図ったのはケガを恐れてのことでもある。