栃煌山は昭和61年(1986年)生まれ。同年代には元横綱の稀勢の里(現荒磯親方)や元大関豪栄道(現武隈親方)らがおり、タレント揃いだったことで「花のロクイチ組」と呼ばれた。
「最初は豪栄道より栃煌山が大関になると思っていたものです。貴花田(元横綱貴乃花)や朝青龍にならぶ入門から10場所での十両昇進というスピード出世。馬力もあった。ただ、ケガに泣かされ、不器用な相撲が足を引っ張り、上位陣には脆かった。三役通算25場所でも、大関とりが騒がれたのは1、2回程度なのはそのためです」(前出の親方)
将来は師匠から「春日野」の名跡を譲り受けるのではといわれている。