大谷が今季1号も逆転負け…エンゼルス投手陣の致命的欠陥
「徐々にだけど、打撃の感じはよくなっているのかなと思う」
エンゼルスの大谷翔平(26)が開幕6試合目に今季1号を放ってこう言った。
今季初の4番打者で出場した昨30日のマリナーズ戦。1点を追う四回、内角低めボール球のカーブをすくい上げる技ありの逆転3ランを放ったものの、チームの勝敗には結び付かない。試合は壮絶な打撃戦の末、7―10で敗れた。
エンゼルスは日本時間30日現在、6試合を消化して2勝4敗。オフに昨季の打点王レンドンを補強して打線は厚みを増したが、なにしろ大谷を含めた投手陣がヒドい。
ここまで5回以上投げた先発は2人。チーム防御率は30球団中17位だから、数字上は真ん中よりやや下とはいえ、その中身は先発もリリーフも壊滅状態。打線がいくら気を吐いても、点を取るそばから投手が点を吐き出してしまう。結果としてザルで水をすくうようなものなのだ。
二刀流の大谷はそのボロ投手陣の中で先発を務めながら、同27日のアスレチックス戦ではひとつもアウトを取れずにKOされた。まだ2勝しかしていないチームの戦犯のひとりでもある。借りを返そうと思ったら、1試合1本塁打じゃ追い付かない。投手としての役割が果たせていないのだから、なおさら打ちまくる必要がありそうだ。