大谷 8月中旬“山場”に向け…打棒復活のカギは「左腕攻略」
打者3戦目にしてバットが振れてきた。
エンゼルス・大谷翔平(26)が日本時間29日、マリナーズ戦の六回2死一塁に3番手右腕クロツから右中間への二塁打。今季初の長打と打点をマークした。27日の復帰登板は1死も取れずKO、前日は3三振と、投打とも精彩を欠いただけに、まずは打撃で復調の兆しを見せた。
もっとも、この日は三回2死満塁の好機で、相手の先発左腕シェフィールドの変化球にタイミングを狂わされるなど、2人の左腕に3タコ。開幕間もないとはいえ、これで対左投手は5打数無安打と打ちあぐねている。
大谷は過去2年間で対左は204打数51安打の打率・250、5本塁打、26打点(対右は515打数153安打の打率・297、35本塁打、97打点)。相手先発が左投手の際には休養を与えられたこともあり、特に渡米1年目の2018年は左腕に対し、99打数22安打の打率・222、2本塁打、13打点と苦戦した。今季はレギュラーシーズンが60試合に短縮され、マドン監督はセオリーを重視しないタイプだけに、大谷は相手投手の左右にかかわらず起用される見込みだ。