広島新庄・下志音“三拍子”揃う逸材…それでも足りないもの
下 志音(広島・広島新庄/右翼手)
「打撃の構えは西武の森友哉(25)と似ていて重心が低く、左足に体重を乗せている。体は大きくないけど、下半身が強くて馬力があるのが良いですね。ただ……」
甲子園交流試合2日目の11日。第1試合(対天理)に3番・右翼手で出場、六回に中前打を放った下志音についてこう言うのはネット裏のあるスカウト。4打数1安打、1死球の結果はともかく、ドラフト候補としての評価は割引が必要なようだ。
「プロの世界では体が大きくて、パワーのあるホームランバッターが三塁手や外野手を務めます。下はそういうタイプではない。かといってグラブさばきを見る限り、柔らかさの必要なセカンドやショートはどうか。高卒ではドラフトにかかるか分かりませんが、それでも大学なら引く手あまたではないか。4年間じっくりと鍛えれば、プロに行けるだけの素質は十分あると思います」
50メートル5・9秒の足に遠投110メートルの肩。昨秋の公式戦は12試合で3本塁打、打率・578をマークした。それでも「進学するのがベター」とこのスカウトはみている。
■「狭いシングルベッドに侵入」