天性に加え“練習の虫”…ドラフト上位指名も視野の長距離砲
井上朋也(埼玉・花咲徳栄/三塁手)
「結果は残せませんでしたが、だからといって彼の評価が下がるわけではありません」
10日の交流試合(対大分商)に出場した井上について、ネット裏のあるスカウトはこう言った。
2打数無安打(三邪飛と三ゴロ)、2四球に終わったものの、プロが評価するのはパワーと体格(181センチ、86キロ)に似合わない俊敏性だ。
■パワーとスイングの速さはドラ2の先輩以上
「体がガッチリとしている割に、三塁手としての動きはいいし、足も速い。なにより彼のスイングスピードに注目しています。かなり練習を積んでも、そうそうあのレベルにはなりませんよ。同じ花咲徳栄から(ドラフト2位で)日本ハムに入団した野村佑希(20=2年目の今季は13試合で2本塁打)とは打者としてのタイプが違いますが、高校時代の野村と比べると、パワーとスイングの速さでは井上に軍配が上がります。加えて打撃に積極性があるから将来が楽しみな選手です」(前出のスカウト)
高校通算50本塁打。スカウトが絶賛するスイングの速さは天性のものらしいが、井上は才能を生かすための努力も欠かさないという。チームメートはこうクチをそろえる。