「タカマツ」高橋礼華が引退 松友の鬼コーチでコンビ続投
タカマツペアが、ついにコンビを解消した。2016年リオ五輪バドミントン女子ダブルスで日本勢初の金メダルを獲得した高橋礼華(30)が19日、オンライン会見で現役引退を表明した。
高橋は今後について「若い世代に、メダリストだから伝えられること、技術的なこと以上に、気持ちの持っていき方などを伝えたい」と話した。
高橋は将来のメダリストを育成したいとしたが、日本のバドミントン界が唯一の五輪金メダリストを放っておくはずがない。国際大会での経験が豊富なだけに、高橋は日本代表の臨時コーチとして招かれそうだ。
高橋が代表で重点的に指導するとみられているのは、他でもない、高校時代から13年間にわたってペアを組んできた松友美佐紀(28)だ。この日の会見に同席した松友は、ミックスダブルスに転向して24年のパリ五輪出場を目標に掲げた。日本のミックスダブルスは他の種目に比べて選手層が薄く現状、国際大会で結果を残せるのは東京五輪代表が内定している渡辺・東野組ぐらいのもの。高橋は、この2人に続くペアの育成に尽力するというのだ。
高橋はストイックな性格で知られ、練習では自分にはもちろん、相方の松友にも妥協を許さなかった。今年3月の全英オープンまでペアを組んだ松友をビシビシとしごきそうだ。