大坂なおみが全米3年連続16強 狙うは元女王との決勝対決
セリーナ決勝進出の可能性は十分
2大会ぶりの優勝を狙う大坂にとって、セリーナは願ってもない相手だ。4大大会を初制覇した2018年の全米決勝の再戦が実現する上に、強烈な印象を残せるからだ。
大会前に「白人が多い競技(テニス)で、(黒人差別の)議論を始めることができたら新しいステップになる」と話していた大坂が同じ黒人選手と決勝を戦えば、注目度はさらに高まり、米国内の差別を全世界に大々的に知らしめることになる。
セリーナのブロックには第2シードで同4位のソフィア・ケニン(21=米国)らの実力者が顔を揃えているとはいえ、今大会は波乱続き。第1シードで同3位のカロリナ・プリスコバ(28=チェコ)、大坂の宿敵で同51位のココ・ガウフ(16=米国)らが早々に姿を消しており、今大会は万全の調整で臨んだ大坂、セリーナの2人が決勝まで勝ち進む可能性は十分にある。
大坂同様、セリーナは長らく黒人女性の地位や賃金向上を求める活動に携わるなど、米国内では人権意識が高いアスリートとして知られている。
2人の全米女王によって最後まで抗議活動が展開されそうだ。