大坂なおみが全米3年連続16強 狙うは元女王との決勝対決
テニスの全米オープン(ニューヨーク)は4日(日本時間5日)、男女3回戦を行い、世界ランキング9位で第4シードの大坂なおみ(22)が、同137位のマルタ・コスチュク(18=ウクライナ)と対戦。14歳で全豪ジュニアを制した新鋭をセットカウント2―1で下し、3年連続4回戦進出を決めた。
大坂は、今年2月にジョージア州で白人親子に殺害された黒人男性「アマード・アーベリー」さんの名前を記した黒いマスクをつけてコートに入場。第1セットを先取しながらも、2セット目はタイブレークの末に落とす。ラケットを叩きつけるなど、苛立ちを隠さなかったが、第3セットは落ちつきを取り戻し、2度のブレークを成功させて振り切った。
4回戦では同21位のアネット・コンタベイト(24=エストニア)と対戦する。
コート上での勝利者インタビューで大坂は「防げたはずの命はあった。多くの人に事実を知ってほしい」と、あらためて黒人差別の撤廃に理解を求めた。
安定したプレーで今大会の優勝候補に浮上した大坂。順調に勝ち上がれば、決勝では全米オープン最多勝記録(3日現在103勝)を更新した元世界女王のセリーナ・ウィリアムズ(38=米国)と当たる。