下からの突き上げはね返す 吉田麻也の圧倒的な国際経験値
CB陣は21歳の冨安健洋(ボローニャ)を筆頭に23歳の板倉滉(フローニンゲン)や中山雄太(ズヴォレ)ら若手中心の陣容になっている。
同じ18年ロシアW杯組の植田直通(セルクル・ブルージュ)も「トミだけじゃなく周りのCBも海外に出て活躍して、レベルを上げているので危機感を持っている」と語った。32歳の吉田もウカウカしてはいられない。
森保一監督は「年齢で選手は選ばない」と言及したが、同等レベルなら若手を使うのがサッカー界の常。片時も成長の歩みを止めてはいけない。
「個々の選手がより高いステージでプレーしなければいけないのが、個人の課題。チームとしてはもっとタフにならなきゃいけないし、国際経験を積まなきゃいけない」
こう語気を強めた主将には14年ブラジル、18年ロシアのW杯に参戦して欧州で10年以上プレーし続けてきた圧倒的な国際経験値がある。その絶対的な武器を駆使し、世界トップFWを完封して存在感を示す――。
それが吉田の代表キャリアを延ばす重要ポイントになってくる。