堂安律 馴れ合い嫌う「メッシの再来」が口にした強い野心
カメルーン戦に左サイドで先発した原口元気(ハノーファー)も18年ロシアW杯では右でプレーし、ベルギー戦で先制弾を叩き出している。国内では旗手怜央(川崎)や坂元達裕(C大阪)が急成長。代表戦一つ一つにポジション争いの勝負がかかってくる。
「仲良しの選手がいるからプレーが変わるとか、そういうレベルの低いところにはいない。前から常々言ってますけど、競争自体もウエルカム。自分は誰にも負けたくない」と本人は強い野心を改めて口にした。
右MFの第一人者になるためにも、必要なのは19年アジア杯ベトナム戦以来の得点だ。代表で結果を残し、名門PSV復帰への道を切り開くことが、堂安にとっての理想のシナリオ。かつて「マラドーアン」「メッシの再来」と評された男らしく、2年前の森保日本発足時に見せた凄まじい勢いを取り戻すところから始めたい。
(次回はボローニャDFの冨安健洋)
○どうあん・りつ 1998年6月16日生まれ。兵庫県出身。G大阪ユース時代の2015年6月に<16歳11カ月18日>のクラブ史上最年少Jリーグデビュー。17年6月にオランダ1部フローニンゲンに移籍。19年8月に同1部の強豪PSVに引き抜かれ、20年9月にドイツ1部ビーレフェルトに移籍した。18年9月にA代表デビュー。身長172センチ、体重70キロ。