堂安律 馴れ合い嫌う「メッシの再来」が口にした強い野心
堂安律(ビーレフェルト MF・22歳)
「少し遠回りに見える道でも、僕にとっては一番の近道。強くなるために、うまくなるために選んだ決断でした」。9日のカメルーン戦を前に堂安律はオランダの名門PSVから今夏、ドイツ1部昇格クラブにレンタル移籍した真意を打ち明けた。その決断通り、約1年ぶりの代表戦で劇的な進化を示せれば良かったが、不発に終わった。2019年アジア杯以来の代表ゴールは、13日のコートジボワール戦以降に持ち越された。
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カメルーン戦はこれまで通りの右MFで先発。背番号11の大先輩である三浦カズを超える存在感を発揮すべくピッチに立った。が、前半は守備に忙殺され、持ち前の推進力を発揮できない。
3バックに移行した後半は、南野拓実(リバプール)と2シャドーを形成。右サイドに張った伊東純也(ゲンク)とのワンツーなどで好機を演出した。だが、シュートゼロで後半20分に久保建英(ビリャレアル)と交代。「得点に飢えている自分は変える必要がない。闘争心や欲をむき出しにして戦いたい」と語っていただけに不完全燃焼感は強かったはずだ。