ヤンキースの狙いは田中将でも巨人菅野でもなく日ハム有原
ない袖は振れないということか。
全米屈指の金満球団といわれるヤンキースが深刻な財政難にあえいでいる。理由は折からのコロナ禍。試合数の減少などによって経営上の大打撃を受けたというのだ。
今回の財政難がオフの補強に大きな影響を及ぼすのは必至。複数のニューヨークメディアによれば、FAになった田中将大(32)やポスティングによるメジャー移籍を目指す菅野智之(31=巨人)の獲得にも消極的とか。「田中の残留が既定路線のように言われているが、それは期待できないと思う」と話したのはヤンキース戦を中継するYESネットワークのマイケル・ケイ氏。スポーツ専門局のESPN(電子版)も「田中の残留は怪しくなった」と伝えている。FA市場の好位置にランクされる菅野に関しての見方も同様だ。
■田中に関しては「申し訳ないが言えない」
ヤンキースの最優先事項は、今季の首位打者でFAになったルメイヒュー二塁手(32)との再契約。キャッシュマンGMは「再契約したいと願っている」と公言する一方で、田中に関しては「申し訳ないが言えない」とコメントしている。
「ルメイヒューはヤンキースが提示した1年約20億円のクオリファイング・オファーを蹴って、FA市場に出た。つまり獲得には年20億円超の複数年契約が必要になる。となると、田中や菅野につぎ込める余力はないというのです。田中は2年30億円、菅野は3年30億円が相場といわれていますから」とはア・リーグのスカウトだ。
かといって、先発の頭数が不足しているのは紛れもない事実。エースのコール(30)、昨季18勝して、来季DVによる出場停止処分が明けるヘルマン(28)に続く先発となるとモンゴメリー(27)やガルシア(21)らの若手しかいない。