コロナが選手直撃…成績次第で企業からの支援が打ち切りに

公開日: 更新日:

 コロナ禍による企業の業績悪化がトップアスリートを直撃した。

 アスリートの多くは、企業とスポンサー契約を交わしていたが、期間は今年行われる予定だった東京五輪まで。五輪が来夏に先送りされても、今年8月で支援を打ち切られたケースは少なくなかった。2012年ロンドン五輪男子フェンシング団体銀メダルの三宅諒選手(30)のように宅配のバイトで活動資金を稼いだ選手もいたほどだ。

 人員整理、業務縮小など大胆なリストラ策を強いられる企業にとっては、スポーツに資金提供する余裕はない。トップアスリートであっても、これまで以上に企業の見る目はシビアになっている。

 従来であれば、五輪や世界選手権での表彰台の可能性を見込んで、契約期間を2~4年とするのが一般的だったが、コロナ禍で激変した。契約後の国際大会での結果を基に、期間や資金提供などのサポート内容を決める企業が増えているという。

 冬季競技の女子アスリートは、その美貌から話題性、注目度とも抜群だが、実力はイマイチ。今年も複数の企業から新たに支援を受けることになったとはいえ、来年の結果が振るわず、2022年北京五輪への出場を逃せば即、支援を打ち切られる厳しい契約内容だという。

 来夏の東京五輪が終われば、路頭に迷うアスリートが続出しかねない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博もう間に合わず? 工事未完を「逆転の発想」で楽しむ方法…識者が皮肉たっぷり提唱

  3. 3

    大阪万博の目玉 344億円の巨大木造リングはほぼフィンランド産…「日本の森林再生のため」の嘘っぱち

  4. 4

    “路チュー”に続き所属タレントの書籍予約トラブル…STARTO社福田淳社長は「自分ファースト」!?

  5. 5

    巨人・田中将大 戻らぬ球威に焦りと不安…他球団スコアラー、評論家は厳しい指摘

  1. 6

    平野紫耀から杉咲花に「翠ジンソーダ」キャラクターわずか1年でバトンタッチのナゾ…平野ファン大混乱

  2. 7

    プーチンだけが丸儲け…米国&ウクライナ会談決裂にニンマリのロシアが描く青写真と警戒心

  3. 8

    注目される日銀の出口政策…次は時価約74兆円のETF(上場投資信託)の出番だ

  4. 9

    大阪万博「歯抜け開幕」ますます現実味…海外パビリオン完成たった6カ国、当日券導入“助け舟”の皮肉

  5. 10

    自公維の「高校無償化」に慶応女子高の保護者が動揺? なぜだ?