菅野移籍断念でメジャーの評価急落…21年オフFAは先発豊作

公開日: 更新日:

 いや、今シーズン以降、菅野に対するメジャーサイドの評価は変わらないどころか、ガタ落ちするのではないか。

 仮に菅野が来年渡米するならメジャー1年目は33歳のシーズンになる。メジャーでは投手、野手とも35歳にかかる選手との契約を極力、敬遠する傾向にある。年齢的な衰えから故障のリスクが高まり、パフォーマンスが著しく低下するからだ。まして菅野は腰に不安を抱えている。メジャー実績のない菅野が移籍を試みたところで、その条件は年を経るごとに厳しくなる。

「菅野は渡米する最後のチャンスを自らフイにしたと言っても決して過言ではないでしょう」

 と、スポーツライターの友成那智氏がこう続ける。

「ひと握りの実績あるベテランはともかく、20代のうちにメジャーでサイ・ヤング賞や最多勝などのタイトルを受賞した投手でさえ、30代半ばに差し掛かると各球団の条件提示はシビアになります。仮に菅野が昨季と同程度(14勝2敗、防御率1・97)の働きをしても、メジャーの高い評価は得られないのではないか。昨季よりも成績が悪化し、防御率が2点台半ばであればなおさらです。菅野はメジャーに存在する年齢の壁を理解していないのではないでしょうか」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…