菅野移籍断念でメジャーの評価急落…21年オフFAは先発豊作

公開日: 更新日:

 菅野の代理人のジョエル・ウルフ氏は交渉の過程で、本人の望む「優勝争いできるチーム」と嫌というほど話し合いを重ねたはずだ。それでも結果として適正なオファーは引き出せなかったことになる。前出のスカウトがこう言った。

「ヤンキースやドジャースにしてみれば、エースとしてはもちろん、ローテの2、3番手としても疑問。かといって4、5番手の位置付けに年10億円を超すオファーはできないし、若手有望株を起用するのが得策という計算が働いたのですよ。ブルージェイズを筆頭に最後まで争奪戦に残っていた球団にはそこまでの戦力がない。いわば中堅チームで、だからこそ菅野をローテの2、3番手と評価していたのでしょうが、カネでは意思を覆せなかったということ。それより何より、菅野に何が何でもメジャーリーガーになりたいという意思がないことが露呈したのはマイナス。優勝争いする球団の評価は今後も変わらないでしょうし、それに続く中堅球団は菅野のモチベーションを疑問視するでしょうから」

■21年オフのFA市場は先発投手が豊作

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…