巨人が菅野に“残留費用”「4年総額30億円以上」用意の波紋
巨人は8日、ポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指していた菅野智之(31)が、今季も巨人に残留すると発表した。
菅野は球団を通じて「今季も読売巨人軍でプレーしようという結論に至りました。原監督やチームメートたちと日本一奪還を目指し、今シーズン後に改めて自分の夢、将来を考えたいと思っています」とコメント。原監督は「菅野智之は巨人軍のエース、大黒柱であり、一緒に戦えることをうれしく、頼もしく感じています。監督としては最高の形になりました」とした。山口オーナーも「感謝します。菅野投手は巨人軍の大黒柱。チームとともに一層飛躍してもらえるよう、全力で支援していきます」と相次いで声明を発表した。
球団が祝福ムードに包まれる一方、頭の痛い問題もある。
菅野の2020年の年俸は6億5000万円。巨人が今回用意したものは、来年以降もメジャー挑戦が可能なオプトアウト(契約破棄)条項を含む4年総額30億円以上の複数年契約とされる。年俸に換算すると、7億5000万円以上。03、04年に巨人でプレーしたペタジーニの7億2000万円を抜いて日本球界歴代最高年俸となるのは確実。ただでさえ、2年連続で日本シリーズ4連敗という史上初の屈辱を味わったこのオフは、大補強を敢行している。