MLBはコロナ禍でも通常開催へ…楽観方針でNBAの二の舞懸念
米大リーグ機構(MLB)のロブ・マンフレッドコミッショナーが楽観的な方針を示した。全30球団に対し、今季は従来通り2月中旬にキャンプインし、レギュラーシーズンは162試合の通常開催に向けて準備するよう通達したのだ。
メジャーは昨季、コロナ禍により60試合制で実施し、選手は本来の年俸から約37%の減額を強いられた。コミッショナーは162試合制に戻し、年俸の満額支給を求める選手会側に配慮したものとみられる。昨季はメジャー全体で3000億円近い損失を被ったこともあり財政悪化を食い止めたい各球団の思惑も見え隠れするが、キャンプ、オープン戦、レギュラーシーズンを強行すれば悲惨な状況に陥りかねない。
折しも、昨年12月下旬に開幕したプロバスケットボールNBAでは感染者、濃厚接触者が続出し、すでに4試合が延期になった(現地11日終了時)。昨季、ファイナルで準優勝したマイアミ・ヒートは故障者も出たことから、規則で定められたベンチ入りメンバー8人を確保できずに10日のボストン・セルティックス戦の実施を断念した。