原監督に直談判「それなら誰が…」クローザー候補聞かれた
■先発で7勝シュート投手を推薦
西村は、11年に先発ローテーションの一角として7勝(5敗)を挙げていた。性格的に優しいところがあるのは懸念材料だが、何より適性があった。
まずクイックが速いこと。直球と縦変化の勝負球であるフォーク、そして右打者の懐に投げて詰まらせダブルプレーが奪えるシュートという伝家の宝刀を持っている。相手からすれば意識付けをされる武器がある投手は厄介なものだ。私は当初から西村が適任だと思っていた。川口コーチにもそう伝えた。
開幕4日前に行われた米マリナーズとの親善試合で西村は九回に起用された。原監督と川口コーチが決断してくれたのだ。越権行為に近かったが、言ってよかった――。八回は絶対的左腕の山口。残る問題は11年に苦労した「七回の男」を誰にするかだった。