39歳でJ目指した時は年収1000万円…完全に勘違いしていた
安彦考真が小林悠(川崎FW)のマネジャーをしていた2016年ころは、年俸120円Jリーガーになる直前。通信制高校の指導、少年国際大会運営、ユベントスサッカースクール立ち上げなど超多忙だった。年収はなんと1000万円。それを捨てた理由とは?
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恵比寿の高級マンションに住み、人生最高のリッチライフを送っていたが、「この時期の僕は完全に勘違いをしていました」とキッパリ言い切る。
「移動にタクシーをバンバン使い、昼間から打ち合わせと称してワインの栓を開け、好きなものを気にせず買うような生活に酔っていました。夜にはIT長者らと飲みに行き、さも自分がセレブになった気分でいました。でも、それまでと一緒でどこかで『違うんじゃないか』って気になってしまう。『自分に嘘をついている』という感情が日に日に強まってどうしようもなかったですね」
本当にやりたいことは何なのか……。それを考え始めると底なし沼に落ちそうになる。そんな自分を救い出してくれたのがサッカーだった。