著者のコラム一覧
安彦考真

1978年生まれ。神奈川県出身。43歳。身長175センチ、体重74キロ。2018年に練習生を経て「年俸ほぼ0円」でJ2水戸と40歳でプロ契約。19年にJ3のYS横浜に「年俸120円」で移籍。同年開幕戦に41歳1カ月9日で途中出場。ジーコのJ最年長初出場記録を更新した。20年限りで引退。「おっさんJリーガーが年俸120円でも最高に幸福なわけ」(小学館)が発売中。オンラインサロン「Team ABIKO」も開設した。

39歳でJ目指した時は年収1000万円…完全に勘違いしていた

公開日: 更新日:

 安彦考真が小林悠(川崎FW)のマネジャーをしていた2016年ころは、年俸120円Jリーガーになる直前。通信制高校の指導、少年国際大会運営、ユベントスサッカースクール立ち上げなど超多忙だった。年収はなんと1000万円。それを捨てた理由とは?

 ◇  ◇  ◇

 恵比寿の高級マンションに住み、人生最高のリッチライフを送っていたが、「この時期の僕は完全に勘違いをしていました」とキッパリ言い切る。

「移動にタクシーをバンバン使い、昼間から打ち合わせと称してワインの栓を開け、好きなものを気にせず買うような生活に酔っていました。夜にはIT長者らと飲みに行き、さも自分がセレブになった気分でいました。でも、それまでと一緒でどこかで『違うんじゃないか』って気になってしまう。『自分に嘘をついている』という感情が日に日に強まってどうしようもなかったですね」

 本当にやりたいことは何なのか……。それを考え始めると底なし沼に落ちそうになる。そんな自分を救い出してくれたのがサッカーだった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…