阪神・佐藤輝は4試合8K…それでも「三振王」は悪くない!
30日の広島戦の最終回、阪神ドラ1の佐藤輝明(22=近大)は、栗林の外角に落ちる球を空振り。この日、3つ目となる三振を喫した。
これでリーグワーストの8三振。早くも、このままのペースでいけばシーズン286三振――などと書くメディアもあるが、評論家の権藤博氏は「新人選手はバットが振れるだけでも大したもの。結果を欲しがり、当てにいくような打撃をするのが一番ダメ。バットが振れているうちは何も心配ない。投手からすれば、三振なんてお構いなしとばかりに振ってくる打者の方がはるかに怖い」と常々言っている。
前カードのヤクルト戦でもそうだったが、佐藤輝は内角の速球と外角の変化球にバットが空を切る傾向があるのは確か。ヤクルト戦時には評論家から、「内角に意識過剰になっているのか、スイング時に体の開きが早くなっている」との指摘もあった。
それでも佐藤輝はこれまでの4試合、臆することなくフルスイングを貫いている。いくらオープン戦で新人記録の6本塁打をマークしたとはいえ、あくまで新人。阪神首脳陣は、三振も佐藤輝の持ち味のひとつだと割り切ることが必要だ。三振を気にして持ち前のフルスイングが消えてしまっては、元も子もない。