セは巨人が独走か…白熱するかは阪神と中日次第と橋本清氏
今年も巨人の独走、という予想が多い。
「戦力的にはそうでしょう。菅野、戸郷、サンチェスの3本柱は計算できるし、ストッパーの中川も盤石。オープン戦で打線に元気がなかったとはいえ(12球団中6位のチーム打率.236)、能力が高く経験豊富な選手が揃っていますから」
とは、評論家の橋本清氏。となれば、昨季と同様、セ・リーグは早々とペナントレースの灯が消えることになるが、「昨季2位の阪神、3位の中日次第でしょう。どちらも投手力は巨人にひけを取りません。矢野監督、与田監督からは、今年こそは! という覚悟を感じます」と、こう続ける。
「阪神は開幕投手に藤浪を、中日は福谷を指名した。エースの西勇、大野はそれぞれ2カード目の先発に回りました。どちらも調整の遅れが理由とされていますが、違うでしょう。両球団の絶対的エース2人が開幕カードの先発を外れたことで、西も大野も4月末までに6試合ずつある巨人戦のカード初戦に先発することになります。矢野、与田両監督が対巨人に照準を絞っていることの証しでしょう。監督が旗印を鮮明にすれば、選手もその気になるものです。今年はセでもクライマックスシリーズが実施されますが、最後まで2位狙い、3位狙いに走らず、あくまで優勝を目標に打倒巨人の戦いを徹底すれば、白熱したペナントレースが期待できます」