メジャーリーグで詐欺被害多発 大物選手やOBは恰好のカモ
■サイ・ヤング賞投手も
16年にはナラヤンという詐欺師が運営するネズミ講式の投資詐欺にジェイク・ピービー(07年サイ・ヤング賞投手)とロイ・オズワルト(アストロズの元エース)が引っ掛かる事件があった。被害額はピービーが1510万ドル(約16・6億円)、オズワルトは760万ドル(約8・4億円)。主犯の詐欺師は2人が信心深い南部人であることに目を付け、宗教右派に属する実業家を装って近づき、巧みに投資話に誘ったという。
12年にはモンタス・ウォルトンという28歳の野球好きの詐欺師が、自分はブルージェイズに所属する有望株だと偽って、2つの代理人事務所にエージェントになってほしいと持ちかけ、それぞれ4500ドル(約49・5万円)と1200ドル(約13・2万円)相当の金品を詐取する事件があった。中小の代理人はどこも顧客探しにしのぎを削っているので、演技派の詐欺師にコロッとだまされたようだ。