ソフト田浦が今季初勝利 U-18代表の酷使からようやく復活

公開日: 更新日:

「素直にうれしい気持ちです」

 お立ち台で初々しく話したのが、ソフトバンクの中継ぎ、田浦文丸(21)だ。

 ブルペンデーの11日は六回から2イニングに登板。1安打無失点に抑え、プロ入り初勝利を手にした。

 秀岳館(熊本)から2017年ドラフト5位で入団。今季は自身初の開幕一軍を手にし、ここまで4試合で1勝0敗、防御率0.00のゼロ行進で、「一軍に呼ばれるまでは自分で納得するボールを投げられなかったんですが、(一軍に)呼ばれた以上はゼロに抑える気持ちで投げている」とは試合後の本人だ。

 この日は1球しか投じなかったものの、打者の手元で鋭く変化するチェンジアップはダルビッシュ(現パドレス)に絶賛されたほど。

 ある球団OBは「順調ならすでにリリーフエースになっていたかもしれない」と、こう続ける。

「とにかくケガの多い選手で、入団1年目と3年目の昨季は故障でシーズンを棒に振っている。まともに投げられたのはリリーフで8試合に登板した19年くらいですからね。しかもケガを抱えているのが腰と左肩という厄介な場所。高校3年時に出場したU-18W杯での酷使の影響ではないかと言われています」

 そのU-18では大会期間中の7日間に、3連投を含むリリーフ5試合、先発1試合の計6日に登板。馬車馬のごとく使われた結果、プロ入り後も故障がちになったとすれば当時の日本代表首脳陣の罪は重い。来季、またケガで離脱の「隔年投手」にならないことを祈るばかり――。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  2. 2

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  3. 3

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  4. 4

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された

  5. 5

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  1. 6

    元ソフトバンク「伊奈ゴジラ」の転落人生…淡路島で盗み84件総額472万円、通算5度目の逮捕

  2. 7

    米田哲也が万引きで逮捕!殿堂入りレジェンド350勝投手の悲しい近況…《苦しい生活を送っていたのは確か》

  3. 8

    東洋大姫路・岡田監督が吐露「本当は履正社に再任用で残る予定で、母校に戻るつもりは…」

  4. 9

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 10

    レイズ看板選手「未成年への性的虐待容疑」で逮捕も…ドミニカは殺人も銃撃も「無罪放免」の実態

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」