バッハ会長「緊急事態宣言と五輪は無関係」発言の狡猾さ
思えば東京五輪が1年延期になったのも昨年、安倍前首相が「完全な形で開催したいから」とIOCに延期を打診したからだ。これにより、延期に伴う費用の大半は日本サイドが背負い、IOCの出血は最低限に抑えられた。
「バッハ会長は狡猾ですからね。自分で判断することを避け、常に誰かにバトンを預けている。外国人客受け入れ断念も日本に決めさせた。さらに観客の上限や完全に無観客にするかどうかの判断も、日本政府や組織委員会に丸投げです。IOCには独自の情報網があるので、日本の感染状況や世論の声なども収集しているはず。それでも責任を回避するために、自分たちからは決して動こうとしない。まさに嘘と欺瞞に満ちあふれた茶番劇ですよ」(前出の谷口氏)
要するにバッハ会長は日本に責任を押し付けている。日本はいいように利用されているのだ。