バッハ会長来日延期の失礼千万!“選手ファースト”とは真逆

公開日: 更新日:

 だが、このバッハ会長の行動は、よくよく考えれば出場予定の選手らにとっては失礼極まりない話だ。なぜなら、バッハ会長は来日延期にあたり、今の日本は新型コロナの感染が深刻な状況にあり、過去の大会のように問題なく競技を開催できる状態にはないことを当然、理解したはず。だからこそ、自身も来日を見送ったのだろう。

 そうであるならば、大会トップ、責任者のやるべきことは、一刻も早い大会中止の判断ではないのか。「もう少し様子見しようかな」などと安易に考え、結論を下すのが長引けば、競技選手だってメンタル維持や体調管理などの調整が難しくなる。いわんや、「私は感染リスクがあるために来日を見送るが、各国の選手は安心して参加してほしい」ではあまりに無責任で、まさに“ぼったくり男爵”そのものだ。

 バッハ会長は来日するのであれば、聖火リレーなどではなく、崩壊状態にある大阪の医療現場の現状などを視察するべきだろう。そして冷静になって、新型コロナ禍の今、果たしてお祭り気分に浮かれている状況にあるかどうかを認識した方がいい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動