バッハ会長来日延期の失礼千万!“選手ファースト”とは真逆

公開日: 更新日:

 だが、このバッハ会長の行動は、よくよく考えれば出場予定の選手らにとっては失礼極まりない話だ。なぜなら、バッハ会長は来日延期にあたり、今の日本は新型コロナの感染が深刻な状況にあり、過去の大会のように問題なく競技を開催できる状態にはないことを当然、理解したはず。だからこそ、自身も来日を見送ったのだろう。

 そうであるならば、大会トップ、責任者のやるべきことは、一刻も早い大会中止の判断ではないのか。「もう少し様子見しようかな」などと安易に考え、結論を下すのが長引けば、競技選手だってメンタル維持や体調管理などの調整が難しくなる。いわんや、「私は感染リスクがあるために来日を見送るが、各国の選手は安心して参加してほしい」ではあまりに無責任で、まさに“ぼったくり男爵”そのものだ。

 バッハ会長は来日するのであれば、聖火リレーなどではなく、崩壊状態にある大阪の医療現場の現状などを視察するべきだろう。そして冷静になって、新型コロナ禍の今、果たしてお祭り気分に浮かれている状況にあるかどうかを認識した方がいい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が