著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

前田大然「東京五輪で活躍したんだよ」と娘に自慢したい

公開日: 更新日:

 が、2020年に入って予期せぬコロナに襲われた。

 マリティモの本拠地は離島・マディラ島。クリスティアーノ・ロナウドの故郷として知られるが、日本人はほぼ皆無。当時22歳の前田は、妻と0歳の娘とともに現地で暮らしていたが、リーグ戦が中断。ロックダウンも続き、不安と戸惑いの連続だった。

 筆者が何度か様子を尋ねると「大丈夫です」と答えていたが、実際のところは計り知れないストレスを抱えていたようだ。

「ポルトガルにいた時は『何かあったらどうしたらいいのか』という気持ちで生活していたので、本当に大変でした。まずは安全が一番。どれだけサッカーが好きでも、海外挑戦を続けたくても、やっぱり家族最優先」と腹をくくった彼は6月末に帰国。8月に横浜Mへのレンタルに踏み切った。 その後、半年間はポステコグルー監督の細かい戦術理解に苦しみ、23試合出場3得点という数字にとどまったが、今季は完全移籍へ移行。

「去年は不甲斐ない結果やったんで、収穫も正直、なかった。『今季こそは』って気持ちで挑みます」と新たな意欲を胸に2021年を迎えた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    初V京都国際の《正体》と《左腕王国の秘密》…野球部“以外”の男子生徒わずか12人

  2. 2

    《古いタイプの指導者》はア然ボー然…大谷の恩師による「甲子園塾」講義の中身

  3. 3

    悠仁さま「進学に向けた勉学の大切な時期」でも続く秋篠宮家と宮内庁の軋轢

  4. 4

    「Snow Man=めめ以外は演技下手」定着のリスク…旧ジャニのマルチ売りに見えてきた限界

  5. 5

    山陰まで及ぶ大阪桐蔭・西谷監督のスカウト活動範囲…《最新車で乗り付けてきた》の声も

  1. 6

    目黒蓮をCMに再起用したコーセーにSnow Manファン大暴走 佐久間大介も別問題でファンに苦言

  2. 7

    吉永小百合(10)「15歳年上のバツイチと、よく一緒になりましたね」会員限定記事

  3. 8

    ドジャースの“朗希タンパリング疑惑”で大迷惑!米29球団&日本プロ球団こぞって怒り心頭の納得理由

  4. 9

    麻生太郎「3頭体制」崩壊でいきなり窮地…自民党総裁選でキングメーカーとしても機能せず

  5. 10

    元プロが関わる「チンピラまがい」の関西ボーイズチーム出身者にスカウト要警戒《教育できそうにない》