前田大然「東京五輪で活躍したんだよ」と娘に自慢したい
だが、昨季2冠の王者・川崎とのJ1開幕戦はベンチスタート。前半の2失点を悔しい思いで見つめていたに違いない。 だが、後半から登場すると凄まじい運動量と前線からのプレスで流れをガラリと変え、鮮烈な印象を残す。
この仕事ぶりを買われ、続く広島戦で先発を奪回。2得点を挙げ、一気に定位置を奪い取る。
そこからゴールラッシュが始まり、開幕5戦で6発の固め取り。3月にはA代表入りも囁かれたほどだった。
残念ながら、この代表ウイークはケガで棒に振り、U-24アルゼンチンとの2連戦も欠場したが、いち早く復帰。4月以降も順調に得点を伸ばしている。
前田が際立っているのはゴールだけではない。驚異的なスプリントを毎回のように記録しているのだ。
4月8日のセレッソ大阪戦の62回を頂点に、5月15日の鹿島戦と4月11日の仙台戦での48回など、今季上位10傑の7つを彼自身が占めているのだから、賞賛に値する。
「走るのが得意なのは生まれつきなんで親に感謝です」と本人は笑みを浮かべたが、世界レベルの走力は攻守両面で大いに役立つはず。森保一監督も、東京五輪の重要な武器になると見ているだろう。