東京五輪「バブル方式」は穴だらけ…組織委が中国選手団から“ダメ出し”食らうお粗末

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■選手の宿舎ら一般客が混在

 加えてこの日は、今月10日に入国した中国のセーリング代表が、「宿泊施設の感染対策が不十分だ」と組織委に改善を求めていることも明らかになった。

 セーリングは試合会場が選手村から遠いため、江の島のホテルに滞在。選手団18人のために1フロアを貸し切りにしたものの、他のフロアには一般客も宿泊していることから、中国選手団にダメ出しを食らった格好である。「バブル方式で安心安全」と胸を張りながら、実際は組織委が空いた部屋を買い取らないことから、一棟貸し切りができない宿泊施設は珍しくないのだ。

 バブル方式はそもそも完璧ではない。サッカー南米選手権「コパ・アメリカ」(ブラジル)では関係者計179人の感染が判明。こちらもバブル方式と銘打っていたものの、外部から業者が入ったり、選手が美容師を招き入れたりとザルぶりが露呈。「泡」は簡単にはじけて消えた。

 丸川五輪相は海外スタッフ逮捕について「東京大会を傷つけるもの」と怒りをにじませたが、脆弱なバブル方式こそが東京大会を傷つけるのではないか。

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