五輪のゴルフがいまいち盛り上がらないワケ…新ルール・新種目採用の流れを無視した競技方法
松山英樹(29)が出場している五輪ゴルフが盛り上がらない。まだ2日目が終わったばかりということを差し引いても国民の関心は低い。
「競技方法に工夫がないからです」というのはゴルフライターの吉川英三郎氏だ。
■ダラダラ4日間
「4年に1度の大会なのにプロツアーと同じく、個人戦の72ホールストロークプレー。1ラウンドに半日以上もかかり、決着するまで4日間もかかる。スピード感も緊張感もないからです」
ゴルフは前回のリオ大会で112年ぶりに五輪に復活したが、吉川氏が指摘したことは、多くの関係者が感じたことだ。国際ゴルフ連盟(IGF)も、次回の東京五輪までに「競技方法を見直す方針」との報道もあった。
国際オリンピック委員会(IOC)はテレビ視聴率を重視するため、競技のわかりやすさ、見やすさ、スピード決着などを重視する。10分1ピリオド制のバスケット「3×3」や前後半各7分間の7人制ラグビー「セブンズ」、若者に人気のスケートボードやサーフィンなどが採用されたのはそのためだ。18ホールに選手が散らばり、競技時間も長いゴルフはその対極にある。