五輪のゴルフがいまいち盛り上がらないワケ…新ルール・新種目採用の流れを無視した競技方法
「それでも業界の尽力によりゴルフは五輪に復活した。旧共産圏のゴルフ後進国にゴルフを普及させるためです」と、前出の吉川氏がつづける。
「五輪の出場資格は男女共に各60人としながら、五輪ランキング15位までの選手には1カ国4人まで出場権を与え、16位以下でも1カ国2人まで出られるため、世界ランク300位以下の選手も出ている。一方で、リオ五輪はジカ熱を理由に世界ランク上位10人のうち5人が欠場。今回も同2位のD・ジョンソンや同8位のL・ウェストヘーゼンがハード日程などを嫌って出ていない。五輪のゴルフは世界一を決める大会とはいえない。数年前、欧州ツアーでは1カ国2人の16カ国が参加して6ホールの2日間(計12ホール)大会があった。当時は五輪を意識してつくられた試合形式という話もあった。五輪の野球はたった6カ国しか出ていない。いずれにせよ、ゴルフの競技方法は再考するべきです」
その前に五輪から除外されるのではないか。