前田健太が右肘手術を決断…問題視されるツインズのメディカル体制、重症化は「人災」か
ツインズのロッコ・バルデリ監督は日本時間28日、右前腕の張りのため負傷者リスト(IL)入りしている前田健太投手(33)が同9月2日にテキサス州ダラスの病院で右肘の手術を受けると発表した。今季の残り試合には登板しない。
今季、初の開幕投手を務め、21試合で6勝5敗、防御率4.66。昨季、ア・リーグのサイ・ヤング賞最終候補3人にノミネートされ、エース格として期待されながら精彩を欠いていた。
前田は2015年オフ、ドジャースとの交渉時のメディカルチェックで異常が発覚。肩、肘に不安を抱えていたとはいえ、今回、重症化したのは人災ともっぱらだ。
今年5月下旬には右股関節の張りでIL入り。この時も右前腕の張りを訴えながら、マイナーでの調整登板を経て、3週間で復帰した。股関節を痛めた投手はいきおい、上体に頼ったフォームになるため、肘や肩に負担がかかるといわれる。靱帯を修復するトミー・ジョン(TJ)手術を受けた投手の大半は、股関節など下半身の機能に異常があったケースが少なくないという。
今季のツインズはメスを入れないまでも、肩、肘の故障で長期離脱を強いられている若手投手が多い。メディカルスタッフの力量が問題視されており、前田の股関節痛も軽視された可能性があるというのだ。