首位ヤクルトには「九回打ちきりルール」が追い風 巨神に劣る戦力を“負けない粘り”でカバー
このままトップで走り抜けるのか。
9月に13戦連続負けなしの球団新記録を達成した首位ヤクルト。30日のDeNA戦は敗れて60勝44敗16分けとなったが、2位阪神が広島に3タテを食らい、1ゲーム差は変わらない。
ヤクルトは65勝51敗7分けの阪神よりも引き分けが9個多く、負け数も7個少ない。順位は「勝率」で決まるため、30日時点で阪神が勝率でヤクルトを上回るには、5勝分の上積みが必要。実質的に2.5ゲーム差をつけているようなものだ。
今季は「九回打ち切り延長なし」の特別ルールが導入されたことで、12球団の引き分け数が多い。ヤクルトOBが言う。
「戦力では巨人や阪神には及ばないが、九回打ち切りによってそれをカバーできているといっていい。さらに、勝ち試合のリリーフである清水やマクガフだけでなく、楽天から獲得した今野や、星、大下といった中継ぎが力をつけているし、特に13戦負けなしの際は、負け試合を引き分けに持ち込めたのが大きい」
実際、負けなかった15日間を見ると、9月18日の巨人戦(6対6)、同20日の広島戦(2対2)は終盤に粘りを見せ、追いついている。