松山英樹が米ツアー8勝目! 魅せた「マスターズチャンピオン」の貫禄V
やはり目標としていたマスターズに勝った経験が大きいといえます。苦しい練習やトレーニングを積み重ねて、それまで取り組んできた努力が実を結び、自信と確信が得られた。だから前半で離されても、自分のプレーに徹すれば、まだ追いつけるという手ごたえがあったのでしょう。
逃げるプレーヤーは、勝ちを意識すればプレーリズムが変わり、硬さや力みが出てきてタイミングが悪くなります。松山も勝つ難しさを嫌というほど味わってきたので、よく知っています。
ホールアウト後に「チャンスがあると思っていた」と語ったのも、そんなゲームの流れを冷静に見ていたのです。
直前の「セントリートーナメント・オブ・チャンピオンズ」では微妙にティーショットのタイミングが合わずに怖いシーンがありましたが、1週間で修正してきました。
また、パッティングも去年よりよくなっています。無理にカップに入れようとしないで、いいヘッドの動きが見られました。4日間のパット貢献度1位と、ハワイ特有の芝目のきついグリーンでもいいストロークができました。