新庄監督「7人のタレント」入りの可能性を秘めた日ハム若手投手2人の実力と正体

公開日: 更新日:

根本悠楓(18歳・投手・2年目)

 20年ドラフト5位で入団した左腕。「下位指名で取れたのはラッキーでした」と球団関係者がほくそ笑むほどの活躍ぶりだ。

 プロ1年目の昨季は二軍で12試合に登板して1勝1敗、防御率1.82。「使おうと思えば一軍で使えたけど、体づくりを優先させた」(前出の関係者)そうで、今季のオープン戦は8回を投げ、0勝1敗、防御率5.63。「今年は先発もあり得る」ともっぱらだ。

 オリックスの宮城やロッテの佐々木朗、ヤクルトの奥川のように高卒2年目で頭角を現す選手はいるが、彼らはドラフト1位組だ。

「根本は運が悪かったんです。中学時代に侍ジャパンのU15メンバーとしてアジア大会を優勝していて、昔から注目されていました。しかし、進学先は地元の弱小校(苫小牧中央高)。そんな中、たまたま多くのスカウトが視察に来た大事な試合でボコボコに打たれてしまった。体も小さいし(173センチ)、球速も並。この一戦だけを見て獲得候補リストから外した球団もある。ウチは地の利を生かしチェックを続けていた。他球団が見放さなかったら、もっと上の指名順位で取っていたでしょう」(前出の関係者)

生田目翼(27歳・投手・4年目)

 球団OBに言わせると、入団時から課題はメンタルだけだったそうだ。

「体が柔らかくて、腕の振りも速い。社会人時代に自己最速155キロを出しているし、プロ1年目からある程度の結果を残せると評価されていたんです。しかし……。いざマウンドに立つと、2ストライクで追い込むまではいい。そこから決め球を投げようとすると力んでしまい、甘いコースに入りがちだった。そこを打たれていたので、毎年、首脳陣は『今季こそ』と、メンタルの開花を期待していたんです」

 流通経済大から日本通運を経て、18年のドラフト3位で入団。即戦力と期待されていたが、一軍と二軍を行ったり来たり。念願の初勝利を挙げたのはプロ3年目の昨年10月と、球団の想定から大きく遅れた。

 ルーキーイヤーよりも100万円下がった年俸900万円で臨む今季はキャンプから一軍に帯同。練習試合やオープン戦で着実に登板を重ねている。

「ふっきれたのか、プロとして覚悟が固まったのか、それともBIG BOSS効果なのか。昨秋くらいからですかね、決め球の精度が上がりはじめたのは。だから今年こそは……」(前出のOB)

 心が体にやっと追いついたというのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  5. 5

    露呈された韓国芸能界の闇…“兵糧攻め”にあうNewJeansはアカウントを「mhdhh」に変更して徹底抗戦

  1. 6

    大阪万博ハプニング相次ぎ波乱の幕開け…帰宅困難者14万人の阿鼻叫喚、「並ばない」は看板倒れに

  2. 7

    大阪・関西万博“裏の見どころ”を公開!要注意の「激ヤバスポット」5選

  3. 8

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  4. 9

    広末涼子が逮捕以前に映画主演オファーを断っていたワケ

  5. 10

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い