ウッズは4差10位T発進もプレー痛々しく…勾配きついオーガスタを残り54Hを歩けるのか
【マスターズ】第1日
「まだプレーできないだろう」と誰もが疑わなかったタイガー・ウッズ(46)が、過去5勝と相性のいいメジャー大会で1年5カ月ぶりにツアー復帰を果たした。
大会初日は3バーディー、2ボギーの71で回り、1アンダー10位タイ。
ウッズは昨年2月に自動車事故を起こし、右脚に粉砕骨折の重傷を負い、足首にはボルトやピンを埋め込む緊急手術を受けている。一時は選手生命を危ぶむ声すらあった。
今でも「痛みがある」と歩行は万全ではなく、アップダウンがきつい会場を「歩くことができるか」と心配していた。
この日もグリーン上でしゃがむことができずに、中腰になってライン読みするなど痛々しかった。
しかしショットは冴え、ウッズを取り囲んだ多くのパトロンを沸かせた。打ち下ろしの6番パー3はピン手前60センチにつけるスーパーショットを放ちバーディー先行。アーメンコーナーの13番パー5ではピン手前7メートルに2オン成功。イーグルパットはカップに届かなかったが2つ目のバーディーを奪い、16番パー3で9メートルのバーディーパットを放り込んだ。
ただパワフルな上半身を受け止める下半身の踏ん張りがきかず、スイングバランスが乱れティーショットを左に大きく曲げるシーンが何度もあった。それでもアンダーパーで回ってくるところは、さすが現役最多メジャー15勝を含むツアー82勝のウッズだ。