コロナ禍のACLアウェー戦 熱烈サポーター観戦記④ジョホールバルからフロンターレに愛を込めて
やっぱりACL(アジア・チャンピオンズリーーグ)の「中2日」開催って間隔が短く、試合がやってくる来るのが早いわ。
日刊ゲンダイのコラムを書いて、コミュニティFMのエフエム世田谷のラジオレポートの仕事で喋って……すぐに次の試合が迫ってくるって感じ。
選手たちも強行軍で大変だろうな……って思いつつ、時間を作ってやっと宿泊ホテルの32階にあるプールに行ってみました。
おっ! ワタシ以外に利用者はいない。もぅ~独り占め状態っ。
日陰にデッキチェアーを移動しておもむろにプシュッ! 昼間からビールをゴクゴク。し・あ・わ・せ過ぎる!
ジャグジーに浸かりながら「あ~ぁ、友達と一緒だったら、もっと楽しいのになぁ……」とつぶやいていると雲行きが怪しくなってきた。これは来るぞぉ~。はい、お約束のスコール!念願のプールタイムは、悲しくも1時間足らずで終わってしまいました。
■JBは食事以外マスクきっちり着用
ところでーー。
ここマレーシアのジョホールバル(JB)でのコロナ対策は、かなりしっかりしている感じです。 大きなショッピングモールやホテルだけでなく、街中の小さなお店に入る際にも、入口に設置してあるQRコード読み取り機械にスマホをかざし、スマホ画面に「緑の表示」を見せてから入ります。
要するにアプリ対応のスマホがないと生きていけない(決して大袈裟ではありません!)。
陸路でJB入りする前に入国したシンガポールでは、屋外でのマスクは必須ではなかったけど、JBでは屋内外を問わず、この暑さの中でもみんながマスクをしています。
ただし、このマスク着用というルールを守っていれば、スタジアムで大声を出してもOK!
Jリーグは、ようやく「声だし応援を一部のクラブで選考解禁してみようかな」って段階。
実際にJBでACLをリアルに観戦してみて……ワタシは「声出し応援は問題ない」という気がするんだけど……ねっ!
食事中のマスクに関しては、ホテルの従業員さんに確認したら「食事が運ばれてから外してください」ってお願いされました。
コロナと共存して生きていく
フロサポ4人で出掛けたフードコート「新食代」では、アルコールも飲める(販売していることは現地在住の方から情報をゲット)ので念願の乾杯が出来ました。
店内を見渡してもアルコールを飲みながら大声を出すような人は皆無だったし、安心しながら飲み食いできました。
そうそう! 今月26日からは、シンガポールに入国する際にPCR検査が不要になるんだって。
世の中の大勢は「PCR検査で陰性を確認する」ことよりも「ワクチン接種回数を優先する」ということなんでしょうね。
行動制限ありきのコロナ禍生活から、徐々に抜け出して「共存しながら生きていこう」という気配を日々JBで感じながら、果たして「日本はどの方向に、どんなスピードで進んでいくのだろうか……」って考えてしまいました。
さぁ~て!24日はジョホール・ダルル・タクジ(JDT)との2戦目(21日の1戦目はスコアレスドロー決着)です。
試合結果は……皆さん、もうご存じですよね!5-0での大勝利!も~う最高っす!
試合戦術云々は専門家の方にお任せし、あくまで(敢えて)熱烈サポ応援目線で!
■日本からのフロサポは6人に増えた!
この試合は日本からのフロサポが(ワタシが知る限りでは)ビジターエリアに2人(ようへいさん=当コラムに登場済と初登場のアキコさん)増えて総勢6人!でも現地の日本人や外国人の方もエリアに参集していただき、総勢30人ちょっとの<大所帯>となりました。
JBの(100均でお馴染みの)ダイソーで、日の丸を振り回すための「のれん棒」を買い、フロンターレカラーのマスクを見つけて「頑張るぞ~」と意気込んでいたら……タイ代表チャナティップのイラストと応援用太鼓を持ったチャナサポのタイ人男性が登場。
「これ、持ってきたよ!叩いて下さい!」(とタイ語だったのに推測ですが……)とタイ代表を応援する際に使っている由緒正しき太鼓をワタシたちの前にデンと設置してくれたんです。
ひぇ~~っ!まさかの、まさか太鼓がやって来たぁ~!
何とも心強い応援用の太鼓……ってワタシ、冷静に考えたら叩いたことなんて一度もない。
ようへいさんに太鼓のバチを渡し、ワタシは日本から持参した日の丸にのれん棒を装着して振り続けました。
有名タイ人サポーターが太鼓を持ってきた!
ホントに本当にチャナサポのViroon Vichianwattanachaiさん、ありがとうございました!
ピッチ上のチャナにも応援が必ず届いたはずです!ちなみにSNSでワタシに「その人ってタイサッカーを応援する最高の人です。タイのサッカーファンなら、誰でも知っている。有名な人です」と呟きが来ました。
そうだったんですか! 試合後、フロンターレの応援用のうちわをプレゼントして「等々力で会いましょう」とお別れしたのですが……こんな素晴らしい出会いもサッカーの魅力のひとつ。改めて大感謝です。
試合は(脇坂)泰斗のFKからの直接ゴール、(小林)悠の復活執念の2発!、マル(シーニョ)ちゃん、そしてチャナ(ティップ)! 合わせて5得点。選手み~~んなで戦ってゲットした勝利、もぅ最高でした。
■海外アウェー応援の醍醐味
後半途中の飲水タイム後には帰り出すJDTのサポさんが現れ出し、後半36分に4点目が決まるとゾロゾロとご帰宅の波が。 この「か・い・か・ん!」。最高じゃん。
フロンターレの選手やスタッフさんも、遠い2階席の端っこから応援していたワタシたちの存在も認識してくれたし、アップの時には選手たちがこっちに向かって手を振ってくれたし……。
ホントこれだから海外アウェイ応援ってやめられないんだよね。
ビジター席への入退場は、この日も関係者用の裏階段を使用。「フロンタ~レ、フロンタ~レ、オーオーオーオーオーオー 俺達と 戦おう 共に~」を長い階段に響かせながら、繰り返して大声で歌う岐路は最高でした
さぁ! 次(27日)は前節(15日)1-1のドロー決着だった韓国・蔚山戦。初めてタン・スリ・ダト・ハジ・ハッサン・ユヌス・スタジアムに乗り込みます。通称ラーキン・スタジアム。そうです、97年に岡田ジャパンがイランを破り、初のW杯出場を決めたスタジアムです!
▽井上梨紗(いのうえ・りさ) 東京都出身のフリーランス・アナウンサー。高校時代からモデル活動を始め、大学時代に「東京アナウンスアカデミー」を修了。ラジオ、テレビ、各種イベントなどでMCやレポーターを務める。2003年から4年間の豪州在住経験を生かして留学関連アドバイザー、大好きなサッカー関連のセミナーやシンポジウムのMCなど活躍の場は多岐に渡る。