巨人育成6位新人・菊地大稀が支配下登録→即一軍無失点デビュー!“佐渡のドクターK”の秘密
■最後まで視察していたのが巨人
それにしても、これほどの逸材がなぜ育成6位まで“売れ残って”いたのか。桐蔭横浜大の野球部関係者がこう明かす。
「大学4年の春に右足首のじん帯を痛めた影響もあって出遅れていた。プロのスカウトが集結した昨年6月の大学選手権に出場して、国際武道大戦に登板したものの、あまり調子が良くなくてチームも敗退。あれで各球団はさっと引いた印象。それでも巨人だけがその後も視察していた。だから、菊地が夏以降に復調したのを把握していたんだと思います」
186センチ、90キロ。前出の大学関係者は「身長が高いから角度がある。子供の頃に柔道をやっていたこともあって体幹も強い。性格は典型的な島の子という感じで穏やか。人の心配ばかりしているような男で、いいやつ過ぎるのがプロの世界では逆に心配です」と笑う。
佐渡高3年時のドラフトで指名漏れを経験。「今まで悔しい思いもして、やっと大学を経てこの舞台に立てる」と会見で意気込んだ。この日、巨人のエース菅野が今季最短の3回3安打2失点で降板。右肘の違和感で抹消されることになったが、またもイキのいい新星の台頭は、原監督にとって悪いニュースではなさそうだ。