近畿大会決勝で智弁和歌山に敗れ公式戦30連勝ならず…大阪桐蔭はむしろ春夏連覇が近づいた
絶対王者がついに負けた。
今春センバツ優勝校の大阪桐蔭が29日、春の近畿大会決勝で智弁和歌山と対戦。先発したエース左腕の前田悠伍投手(2年)がいきなり先頭打者本塁打を浴びると、2死後に連打と四球で2死満塁。ここで守備力に定評のある遊撃・鈴木塁内野手(3年)の失策で2者が生還した。その裏、松尾汐恩捕手(3年)が中越え適時二塁打を放ち、三回にも1点を返したものの、智弁和歌山の小刻みな継投策に自慢の打線が沈黙。終盤はプロ注目の武元一輝投手(3年)に抑え込まれ、2-3で敗れた。大阪桐蔭の公式戦連勝は「29」でストップした。
昨秋の新チーム結成後は無敗を継続。3月のセンバツも大会新となる11本塁打を放つなど、圧倒的な強さで優勝したが、昨夏の甲子園を制した智弁和歌山に対し、初回の3失点は重かった。大阪桐蔭の西谷浩一監督(52)は「どんな試合も勝ちきって夏にと思っていたけれど、それを跳ね返せなかった。新チームになってから公式戦で負けていないが、負けから学ぶこともたくさんある。これをしっかり持って、夏の大会に入りたい」と目を光らせた。