エンゼルス大谷の本塁打量産に足りないもの…ア首位ヤ軍ジャッジとの比較でこれだけの差
エンゼルス・大谷翔平(27)が日本時間1日のヤンキース戦に「2番・DH」で出場。
相手の先発左腕モンゴメリー(0勝1敗、防御率3.30)に対し、第1打席はカウント1-2からの真ん中高めの直球を捉えて本塁打性の当たりを放つも、中堅手ジャッジがフェンス際で左手をいっぱいに伸ばしてキャッチ。201センチの長身を生かした好守に阻まれ中飛に倒れた。六回の第3打席で右翼線への二塁打を放ったが、2戦連続の一発は出ず、4打数1安打だった。チームは1-9で大敗し6連敗だ。
「ルースが建てた家」と言われるヤンキースタジアムでは、同3日に登板予定。現在、ア・リーグトップの18本塁打を放っている相手の主砲ジャッジとの勝負が注目される。
2017年の本塁打王は、今季から採用された飛ばないボールなどどこ吹く風。大谷や昨季本塁打王(48本)のブルージェイズのゲレロ(9本)らの長距離砲が伸び悩むのを尻目に順調に本塁打を量産している。
そのジャッジと大谷を、打球の軌道などを計測するMLBのスタットキャストの数値で比較すると、その差は一目瞭然。今季の大谷は昨季と比べて本塁打になりやすいとされる「バレルゾーン」(打球速度158キロ以上、打球角度26~30度)が低下。このゾーンに入った割合を示す「バレルゾーン率」は昨季の22.3%から16.3%にダウン。17.6%から26.4%にアップしたジャッジとは対照的だ。