大谷翔平の移籍先めぐり米メディアは大騒ぎ…金満強豪球団では「二刀流」が不可能な根拠
大谷翔平(27)のエンゼルスに異常事態である。
日本時間27日のマリナーズ戦での大乱闘を巡って、フィル・ネビン監督代行(10試合)、レイ・モンゴメリー・ベンチコーチ(2試合)、ドム・キティ投手コーチ補佐(5試合)、守護神イグレシアス(2試合)ら9人(マ軍は3人)に出場停止が科されたのだ。
エ軍ではネビン監督代行の処分が解けるまで、モンゴメリー・ベンチコーチが「代行の代行」として指揮を執る。自身が処分を受けるのはその後になるという。このモンゴメリー・コーチは、これまでマイナーを含めて指導者経験がなく、今季がコーチ1年目。30年以上の指導歴があるキティ投手コーチ補佐のいない間は、キャリアの浅いワイズ投手コーチが投手陣全般を管理することになる。
今季のエンゼルスはリリーフ陣を中心とした投手力が弱く、5月から6月には14連敗を喫した。ただでさえ投手陣に不安を抱えている上に、経験の乏しい2人のコーチがチームを動かすとなれば、エンゼルスの低迷に拍車がかかるのは必至だ。
■名前が挙がった3つの金満球団
エンゼルスは首位アストロズと11ゲーム差のア・リーグ西地区3位(28日現在)。レンジャーズ、マリナーズとともに地区2位争いを繰り広げているが、いずれも勝率5割以下。東地区の4球団と中地区2位のガーディアンズが勝率5割以上をキープしているだけに、現状ではポストシーズン進出は厳しい。
現地時間8月2日のトレード期限が約1カ月後と迫る中、米メディアでは大谷の去就に関する報道が増えてきた。スポーツ専門サイト「ファンサイデッド」は、「エンゼルスが大谷との交渉を打ち切った場合の3つの移籍先」をメッツ、ヤンキース、レイズの3球団と予想し「これらの3球団は、大谷を獲得するための資金がある」としている。