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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

虎の超新星・湯浅京己に期待 一世を風靡した藤川球児の再来を重ねる

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 今季の開幕前、スアレスが抜けた阪神リリーフ陣を不安視する報道が多かった。確かに新外国人・ケラーは未知数だったし、そもそもコロナ禍によって来日が遅れるというハプニングもあった。

 しかし、その一方で妙な期待もあった。それは阪神の伝統とも言えるリリーフ投手育成能力を最大限に信用した、新たなリリーフスター誕生の予感である。00年代に一世を風靡したジェフ・ウィリアムス、藤川球児、久保田智之の鉄壁リリーフトリオ・JFKの誕生に始まり、その後の藤川球児の伝説的な活躍はもちろん、それ以降も阪神は数々の名リリーバーを世に送り出してきた。

 外国人では先述のスアレスとウィリアムスの他に、14、15年に2年連続最多セーブ投手のタイトルを獲得した呉昇桓、その後の16年からはマテオとドリスの2人が思い出深い。マテオは17年の最優秀中継ぎ投手、ドリスは同年の最多セーブ投手のタイトルを獲得するなど共に活躍し、見た目が似ていることもあって、なんとなくコンビみたいな印象があった。

 また、阪神は他球団から移籍してきたベテラン投手をリリーフとして再生させる手腕にもたけている。代表例は10年代に活躍した高橋聡文、桑原謙太朗、高宮和也、加藤康介だろう。特に17年に最優秀中継ぎ投手に輝いた桑原の大活躍は今も強烈に覚えている。

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