首位独走ヤクルトがビビる矢野阪神の“最後っ屁”…借金完済、同率2位浮上でイヤな相手に
「キセキを信じながら、ドラマをつくれるように」
24日、前半最終戦でDeNAに勝利した阪神の矢野燿大監督(53)が後半戦に向けてこう意気込んだ。この日の勝利で最大16あった借金を完済し、今季初の勝率5割で広島と同率で2位に浮上した。
阪神はこの6、7月、26勝13敗1分けでセ・リーグトップの勝率.667をマーク。首位のヤクルトは先日、コロナ禍に見舞われたとはいえ、阪神はこの2カ月に限ればヤクルトの勝率(25勝15敗、勝率.625)を上回る。
そんな中、阪神周辺では「投手が安定しているうえ、巨人も低調。Aクラス入りしてCS進出の可能性が出てきた。優勝はともかく、短期決戦なら勝つチャンスはある」との声が聞こえ始めた。
「前半戦はヤクルト相手に5勝8敗ながら、神宮では4勝3敗と勝ち越している。ヤクルトも阪神とは当たりたくないはずです」と、阪神OBがこう続ける。
「昨季の対ヤクルト戦は13勝8敗4分け。神宮でも7勝4敗2分けと勝ち越した。今季は青柳、西勇、伊藤将の先発3本柱が揃って防御率1点台から2点台前半。ガンケル、ウィルカーソンを含めた先発投手の安定感はヤクルトを上回ります。特に神宮では、エースの青柳が2戦2完封をマークしているだけでなく、西勇(1試合、0勝0敗、防御率0.00)、ガンケル(2試合、1勝1敗、防2.45)、ウィルカーソン(1試合、0勝1敗、防1.42)に加え、今季はヤクルト戦の登板がない伊藤将も、昨季は1試合に先発、6回1失点と好投した。矢野監督がポカさえしなければ、勝算はあるとみています」
29日からの後半戦の最初のカードは甲子園でのヤクルト3連戦。今季限りで退任する矢野監督、最後にまさかの大ドンデン返しをやってのけることができるか……。