エンゼルス主砲トラウトようやく復帰も…大谷翔平が量産するのは本塁打より申告敬遠か
左胸郭の炎症で負傷者リスト(IL)に入っていたエンゼルスのマイク・トラウト(31)が日本時間20日のタイガース戦に「2番・中堅」で復帰。「1番・DH」の大谷翔平(28)とともに久々に打線に名を連ねた。トラウトは4打数1安打2三振、大谷は3打数無安打2三振だった。試合はエンゼルスが1対0で勝利した。
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二刀流として投打にわたって孤軍奮闘を続けてきた大谷にとって主砲の復帰は、相手バッテリーのマークが分散するだけに、打者としても追い風だが、それが本塁打量産につながるかは微妙だ。
トラウトは7月19日に離脱するまで打率.270、24本塁打、51打点。一時は本塁打、打点ともア・リーグ打撃部門で上位につけていた。依然として長打力は健在だが、意外にも好機に弱く、得点圏打率.225とパッとしない。大谷が歩かされるケースが少なくない試合終盤も振るわず、7~9イニングは打率.211。かつてクラッチヒッターと恐れられた勝負強さに陰りが見え始めているのだ。
打順はマドン前監督が指揮していた時から2番トラウト、3番大谷の並びが多いものの、フィル・ネビン監督代行は今後、2人を入れ替える方針を明かしている。大谷はここまでア・リーグトップの12個の申告敬遠で歩かされている。後ろを打つトラウトが勝負強さを取り戻さなければ、いよいよ相手バッテリーは大谷との勝負を避けるケースが増える。