室伏スポーツ庁長官は存在感ゼロでも続投…無難コメント連発に「イエスマン」と厳しい声
26日、文部科学省はスポーツ庁の室伏広治長官(47)の任期を1年更新すると発表した。
室伏長官といえば、2004年アテネ五輪のハンマー投げ金メダリスト。投てき種目として五輪で日本人史上初のメダリストに輝いたレジェンドとして知られる。12年ロンドン五輪でも銅メダルを獲得し、アスリートとして輝かしい功績を残した。引退後は日本陸連やJOC(日本オリンピック委員会)の理事を歴任。20年にスポーツ庁長官に就任したが、要職に就いてからというもの、存在感はめっきり薄くなった。
本来であれば、アスリートの立場から組織に意見し、よりよい環境づくりに寄与する立場だ。
しかし、JOC理事時代には、竹田恒和元会長が東京五輪招致をめぐる汚職事件で退任する際も理事会ではおとなしく席に座ったまま。森喜朗元組織委会長が女性蔑視発言で辞任したときも、「ジェンダー平等の理念を行動に移すことは、五輪開催国として重要な取り組み」と言うにとどまった。
今回の東京五輪のスポンサーをめぐる汚職事件についても「こうして時間が経ってから、残念で悲しいニュース(が出て)、つらい思いをしている」と語るのみで、まるで他人事。レジェンドから一転、「お飾り」「イエスマン」と厳しい評価が定着している。
そして、今も続く2030年札幌五輪の招致活動では、「みなさまに(開催意義を)ご理解いただけるように……」とJOC山下会長と変わらない、判で押したようなコメントをするばかりだ。
どこまで晩節を汚すつもりなのか。