五輪汚職はライセンス契約にまで波及! 組織委と契約企業は50社超…関係者は戦々恐々
五輪汚職は一体どこまで広がるのか。東京大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者が、公式マスコットの「ミライトワ」や「ソメイティ」のぬいぐるみを製造・販売した「サン・アロー」にも便宜を図り、見返りに約800万円を受け取った疑いが浮上している。司直の手は多方面に伸び、汚職は底なし沼の様相だ。
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「となりのトトロ」など人気ぬいぐるみの販売を数多く手掛けるサン・アローは、1998年の長野五輪でも公式マスコット「スノーレッツ」のぬいぐるみを販売。東京大会をめぐり、高橋容疑者と同じ慶応大出身でつながりがあった同社幹部らは2018年ごろ、高橋容疑者に「今回もお願いします」と依頼したという。その後、組織委とライセンス契約を結び、公式マスコットのぬいぐるみ販売にこぎつけた。サン・アロー側は高橋容疑者のゴルフ仲間の知人が経営する会社に送金。“ゴル友”を通じて高橋容疑者に約800万円が渡ったという。
紳士服大手「AOKIホールディングス」や出版大手「KADOKAWA」などの立件はスポンサー契約に絡むものだったが、汚職の沼はそこにとどまらないようだ。
ある大会関係者はこう言う。
「組織委とライセンス契約を結んだ企業は50社を超えます。チョコレートやケーキといった菓子メーカー、文具やアパレルと幅が広い。〈捜査はどこまで及ぶのか〉と関係者は恐々のようです」