国体も制し高校野球3冠!大阪桐蔭「松尾・海老根・川原」の“掛け値なし”プロの評価
昨5日の栃木国体決勝で、大阪桐蔭が聖光学院(福島)を5-1で下し、初の国体単独優勝を決めた。これで昨秋の明治神宮大会、今春センバツと合わせて3冠となった。
初回は「3番・捕手」の松尾汐恩(3年)が左前打でチャンスを広げ、「5番・中堅」の海老根優大(3年)が中堅フェンス直撃の先制2点適時二塁打。五回には松尾が左中間へダメ押しのソロ本塁打を放った。投げては先発右腕・川原嗣貴(3年)が1失点完投勝利で締めた。
この高校日本代表の3人はプロ志望届を提出している。20日のドラフト会議に向けた最後のアピールともいえるが、実際、プロの評価はどうなのか。ある球団のスカウトが「中でも評価が高いのは松尾です」とこう続ける。
「長所は打撃と肩の強さ。1年秋から捕手を始めているので、捕球が課題だが、その前はショートだったし、外野もできるから、捕手としてダメでもつぶしが利く。外れも含め、1位の12人に入ってくるでしょう」
あとの2人はどうか。
「長身の投手は制球が悪いケースが多いけど、川原は身長が188センチで手足が長い割にコントロールがいい。投球時の体の開きが早いので、評価が分かれるところだが、3位入札があるかどうかといったところ。海老根の外野の守備力と足はトップクラス。課題は打撃で、フィジカルが強いから、当たれば飛ぶんだけど、バットが内側から出てこない。いわゆる金属打ちなので、プロでは少し時間がかかるかもしれない。こちらは当落線上の選手です」
3人そろってプロ入りできるかーー。