ドラフト前にスカウト困惑…九州国際大付監督が調査書「指名球団以外書かない」の波紋
10月20日のドラフト会議を前にプロのスカウトが困惑している。今夏の甲子園に出場した九州国際大付(福岡)の楠城徹監督(71)が怒っているというのだ。
事の発端は昨年のドラフト会議。最速146キロで抜群の制球力を誇る同校の山本大揮(九産大へ進学)が、プロ志望届を提出しながら指名漏れしたことだった。プロ球団のあるスカウトがこう言った。
「楠城監督がこの指名漏れにヘソを曲げてしまったようで……。この時期、ドラフト候補選手の所属先の監督に『調査書』を提出してもらうのですが、『今年は指名してくれる球団以外は書かない』と言うのです。九国大付から指名実績があって、かつて息子も在籍した楽天スカウト以外の球団の電話に出てくれない。突出した1位候補でもない限り、調査書を書いてもらっても指名は確約できないもの。かつて西武、楽天でスカウトをやっていた楠城監督なら分かるはずなのに……」
■野田海人狙う巨人も困った?
今年は同校からU18日本代表メンバーの野田海人捕手、黒田義信外野手がプロ志望届を提出している。