ソフトB千賀はエースの仕事きっちり メジャー移籍の条件はカネより何より「登板機会」
軽傷だったのが幸いだ。
ソフトバンクの千賀滉大(29)が14日のオリックス戦で、六回まで2安打無失点の好投。しかし、七回、先頭打者の中川に右前打を打たれるとベンチからコーチやトレーナーが飛び出し、緊急降板。試合後の千賀によると「腕がつった」とのことだ。
連敗し追い詰められていたソフトバンクはリリーフ陣が粘り、ようやく1勝。エースの働きを無駄にはしなかった。
そんな千賀は今オフ、海外FA権を行使してのメジャー移籍が確実。米国でも評価が高く、移籍先はより取り見取り。千賀自身に希望球団はあるのか。
ソフトバンクOBは「少なくともカネではない」と、こう続ける。
「千賀は今季年俸6億円。昨季は4億円、その前は3億円で、出来高を含めればそれ以上の額をもらっている。いまさら、金額に左右はされませんよ。千賀が重視しているのは登板機会。カネとか住環境より、自分を先発として一番必要としている球団を選ぶのではないか。以前から『メジャーでどこまで通用するか試したい』と話していましたからね。もともとソフトバンクとの年俸交渉でも、細かいことはあまり話さない。代理人にすべてを任せ、条件に合致する球団を選ぶ形になるでしょう」